秘密道具応用術その2
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ここは反世界の地球。
出来の言いのび太を駄目にするためにやってきたぐうたらなドラえもん等、
その他全てが対照的になっているこの世界では、秘密道具の活用法も大きく異なる。
まずは、元の世界ののび太達が帰還したその後を見て欲しい。
午前七時。
珠子が背広を着て会社に向かい、
のび助がエプロンを付けて朝食とポスカムを出す異様な光景の中で、
ドラえもんとのび太は出された朝食を食べていた。
言い遅れたが、この世界では性別も反転しており、
更に驚くべきことに、一部の生態系が乱れ、
ネコがワンと吠え、犬がニャーと鳴くのである。
しかし何故かドラえもんはネコ型のままというどこか出鱈目な部分もある。
朝食を終え、部屋に戻ったのび太は、
ポスカムを噛みながらドラえもんに何気なく聞いた。
のび太「ねぇドラえもん。何で反対側の世界の私は貧乏なのに私も貧乏なのかしら?」
それを寝そべりながらガムを噛んでいるドラえもんが興味なさそうに答えた。
ドラえもん「知らないわよ!そんな事考えてる暇あったら少しはだらけたらどうなのよ!」
のび太「ご、ごめん。でも興味あるわ。いずれこういう研究に進んでみようかしら。」
のび太のこの発言に激怒したのか、ドラえもんは起き上がって怒鳴った。
ドラえもん「うるさいのよ!
だいたいいつも生真面目なアンタが食事休みにも生真面目な事言うもんじゃないわ!
宿題はパーフェクト、成績もパーフェクト、
おまけに時間にルーズときた!それも一度も変わらず!
少しは反世界のアンタを見習ったらどうなの!」
ドラえもんの説教を真剣な顔で聞いていたのび太にドラえもんは更に呆れた。
のび太はガムを噛むのをやめ、正座しながら頷いていた。
のび太「ありがとう、ドラえもん。あなたのお説教はためになるわ。
でもどうしてもだらけられないの…。」
ドラえもん「本当にアンタって人は…。」
そこにランジェリーを着たのび助が入ってきて、
二人に色ポーズをしてこういった。
のび助「うふん。ママに買って貰っちゃった。」
それを見た二人は、反世界ではあるまじき吐き気に見舞われ、
危うく朝食のトーストとハムエッグを吐き出してしまうところであった。
のび太「ど…どらエォ…ん。これは普通褒めるべきところウプ!…よね?」
ドラえもん「確かに出鱈目な部分があって興味をそそるわ。…ウェッ!」
学校は校長が休みと決め、急遽休日となった。
校長の方針は、近年の学童は成績の上昇が目立つので少し怠けさせようというものであった。
その後、いつもの三人がのび太の元へやってくるのである。
のび太は九時に来た静香を、午前十時までは外出禁止と注意して帰らせようとしたが、
反世界の静香はそれを聞き入れず上がりこんでしまった。
十時になるとスネ夫とジャイアンもやってきた。
ジャイアンはこの中で最も気弱で大人しく、
静香は最もやんちゃで礼儀知らずで、学校の成績も最低クラスである。
スネ夫は相変わらず大富豪の気の強いお嬢様で乱暴なところがあるが、
実は太っ腹で自分の地位を鼻にかけない性格である。
他の三人の中で一番親離れしているのもスネ夫である。
だが成績に関してはスネ夫とジャイアンも反世界と大差無いようだ。
最初は皆、ポスカムを噛みながら談笑していたが、
外が晴れてきたので外で遊ぶことになった。
静香が面倒くさそうに顔をしかめ、ドラえもんに道具をねだった。
静香「ちっ。めんどくさいなぁ。ドラえもん、なんか道具無いのかよ?」
ドラえもん「なんか腹立つわぁ、その頼み方。」
静香「どこだかドアを出して下さい。ドラえもん様。これでいいですかぁ!」
ドラえもん「ふん、まあいいわ。アンタのその腐った性格直してあげようと思ったけど、
今日のところは皆居るし勘弁してあげるわ。
はい、『どこだかドア』出したわよ。」
ドラえもんが渋々ドアを置いた。
それを見たのび太が静香に注意した。
のび太「静香君。少し言葉が乱暴だから直したほうがいいわ。」
ジャイアン&スネ夫「そうよそうよ。せっかくのイケ面が台無しだわ!」
静香「まあそこまで言うんなら考えておくけど…。」
相槌を打った二人のほめ言葉を聴き、静香は顔を赤らめて照れながら唇を尖らせた。
ドラえもんがドアを出してから、一同はどう利用するか考え込んでしまった。
そうこうしているうちにのび太の頭に徐々にアイディアが浮かんできた。
のび太「ドラえもん。『空とぶふろしき』と『タケノコプター』って仕様が対照してるじゃない?
それを利用して相撲をしてみない?どっちが強いか。
あ、でも重力の概念があってタケノコプターが微妙に有利だから無重力空間で検証するのはどうかしら。」
ドラえもん「それいいわね。同じ道具でも効果の差があるから遊べるわよ。」
一同「ワァァァァァァ!!!!」
こうしてこの遊びは世界中に広まった。
前置きが長くなったが、これが一応活用法である。