国道一直線

第一話 栗饅頭ラセン

ある晴れた土曜日の午後 野比家にて

ド「のび太君、静香ちゃんの家に行く準備できた? 僕はダースを持っていくよ」

の「ダースって、チョコレートのダース?」

ド「いや、あの的当てのダースだよ」

の「それダーツじゃん… あっ、ドラえもん。なんか目に…」

ド「何かついてる?」

の「栗饅頭が張り付いてるぞ!」

ド「栗饅頭…!? なんで!?」

の「鏡見てよ。目に小さい栗饅頭がモザイクみたいにかかってるよ。『お手伝いロボットA』になってるよ」

ドラはポケットから手鏡を取り出し、自分の顔を確認した。

すると、なんと目の周りに小さな栗饅頭が何十個もついていて、のび太の言うとおりモザイクのようになっていた。

ド「げげんちょー!?

の「ね、そうだろ!」

ド「これじゃ僕のカコイイ瞳が台無しだ… まあものもらいみたいなものだろ。ほっとけば治るんじゃない?」

の「はあ… だといいんだけど… しかしなんで目が隠されているのに、周りを見ることができるのだ…」



それから一週間後。夕飯の席にて。

の母「のび太… ドラちゃんのことだけど…」

の「うん、あれはちょっとまずいな…」

ドラえもんの目の周りの栗饅頭は、その後どんどん増殖して、ドラえもんの体を覆いつくしてしまったのだ。

もはや今のドラえもんは、合体した栗饅頭に過ぎない。

の「ドラえもん…」

の母「全身が栗饅頭だらけなんだけど…」

ド「(=)(=)(=)(=)(=)(=){←栗饅頭}。」

の・の母(セリフまで栗饅頭が!?)

の父「ハッ! ひィ〜〜〜〜〜〜っ!

次の瞬間、のび太のパパがドアを破って台所に駆け込んできた。

の父「大変だ! 俺の股間に栗饅頭がいっぱいくっついてるよ〜! ヒー! 嫌だぁ〜!」

の「うわ… 恥ずかしい…」

の母「ドラちゃんのがうつったのかしら…」

の父「!?… や… やばいぞ!

の「えっ!」

の父「のび太にもママにも、栗饅頭がくっついてるぞ! しかもどんどん増えてる!」

のび太のパパは、二人の足元を指差しながら叫んだ。

二人が驚いて足元を見ると、つま先に栗饅頭がくっついていた。しかも、どんどん増殖している!

の母「栗饅頭が伝染してきてるんだわ!!

の「ひィ〜〜っ!!

の父「なんだこりゃっ!? 家中が栗饅頭に!?

の「助けてくれェーー!!」

の母「(=)(=)(=)!!」

の父「(=)(=)(=)(=)(=)(=)(=)!!」

の「(=)(=)(=)!!!(=)(=)!!」

そのうち栗饅頭は、野比家を覆い尽くした後、隣の家にまで伝染を始めた

ジ「うわー、なんだこれは!」

静「キャ〜!」

ジ「(=)(=)(=)!」

静「(=)(=)(=)(=)(=)(=)ー!」

ス「(=)(=)〜!」

先生「(=)(=)(=)(=)(=)(=)!!!!」

 

 

 

 

 

 


そして世界は栗饅頭に覆われた。

 

 

 

 

 




ド「いやー、無事に元に戻ってよかった。一時的な流行り病みたいなもんか」

の「一週間ぐらい栗饅頭だったね。世界中が…」

ド「SARSの流行は環境破壊によって住むところが無くなった白色美人が人の住むところに降りてきたのが原因と聞いたけど、今回の栗饅頭騒ぎも人類の環境破壊が根底にあるんだろうね」

の「いや… 僕が栗饅頭にバイバインを掛けたのが原因じゃないかな… それと、白色美人じゃなくてハクビシンじゃ…」


第二話 カウント・ゼロテンイチ

今日も多分平和な練馬区の土曜の朝…
その練馬区の中の、ある一軒の戸建て住宅。野比家。
二階ののび太の部屋

ド「僕のドラヤキは、いっつも多くのネズミに狙われてるんだ。特に巨大なドブネズミが一匹いるんだけど、それがしつこくて…」

の「ドラえもんも大変だねえ」


一方、玄関にある黒電話がジリリと鳴った。それを玉子が受け取る。

の母「はい、野比ですが… はい、ドラちゃんを?


の母「ドラちゃーん、ちょっとあなたに用があるって、電話よー!

ド「はーい」

ドラえもんは玉子の声を聞くと、急ぎ足で階段をドスドスと降りていった。

のび太も、その電話に興味を持ったのか、その後を追いかけた。



ド「はい、僕ドラえもん。 …ああ〜、これは、これは、いつもお世話になております。いや〜、とんでもない。ボチボチですよ。 …いえいえ、こちらこそ、ガーハハハハ。 …あ、そうですか、この家に、三十分後ですね、ハイハイ。 …じゃあこちらでちょっと捜させて頂きます。はい、どうも―――」

ドラえもんはガチャリと受話器を収めた。

の「どうやら静香ちゃんじゃないみたいだな… 誰だったの?」

の母「町内会からの方だったの? もしそうだったらどんな要件だったか教えて」



ド「ぬぉぉ〜〜! 大変じゃあ!! ジャイアンとスネオの奴ら、この家に爆弾しかけたと電話してきやがったあ!! あと三十分で大爆発じゃあ〜〜〜!!」

の母「エェー!?」

の「ドラえもん、電話の対応間違ってますよ!!」

ド「そんなことより時間がない! みんなでとにかく爆弾を捜そう!!」

のび太はそれを聞くや否や、大急ぎで居間のタンスをひっくり返しだした。

「なんてこったい! いよいよこの小説も最終回かよ!!」

一方玉子は、また受話器をとって一心不乱に電話をしていた。

の母「あ、お母さん、あたし、死ぬかもしれない。うん。爆死で」


それから3分後、のび太は居間のタンスとテレビの裏と蛍光灯の中とおせんべいの中をあらかた調べ終え、テーブルの裏を探っていた。

の「くそーっ、一体どこに…」

その時だった。

チッ、チッ、チッ…

のび太の耳に、時計の秒針の音がかすかに響いた。

後を見ると、背中に「爆弾!」と書かれていて、目の色が赤と青になっていて、おまけに頭に時計がくっついている、小さなロボットが一心不乱に爆弾を捜していた。

の(なっ、なんだありゃあ……!? …あやしい……あやしすぎる!!

のび太はもしやと思い、キッチンにいるドラえもんに事情を聞くことにした。

の「ねえドラえもん、ちょっと聞きたいんだけど…」

ド「なんだいのび太君」

の「あの居間にいる…」

ド「あ、哲人ニジュウハチ公か。ごめん、紹介するの忘れてたよ。あいつ、昨日道端に落ちてて、拾ってみたら『僕をもらってくれ』って言い出して… ロボットがロボットにホレるっていうのかな、とりあえずママさんに許可をもらって、家の雑用をさせてるんだよ」

の「昨日、突然ドラえもんの目に付くところにってのも、かなりあやしいな… 知ってるよね、頭についてる不自然な時計―― 背中にはご丁寧に『爆弾』って書いてある ……どう考えても普通じゃないでしょ!?

するとドラえもんは、急に怖い顔つきになった。

ド「エエッ!? だって最近の携帯電話だって時計機能ついてるし ……まさかのび太君…疑ってるの!? 背中に爆弾って書いてあるからあいつが爆弾だとでも言うの!? じゃあデコレーショントラックには竜とかが描いてあるよね? じゃあそのトラックは竜!? 火でも吹く!?

の「……」

ド「の… のび太君、まさか妬んでるんじゃないよね、僕にいきなりお手伝いさんができて…」

の「だめだこりゃ… よし、こうなったら直に確かめてみよう! ドラえもん、ちょっと来てみて!」

ド「えっ…」


の「おう、新入り」

(爆弾ロボット)「は、はい」

の「てめえ、ジャイアンとスネオの時限爆弾だろ!!」

爆ロボ(ガアァァァアアアァアァアァアッぁアアアア―――――ン!!!!)

ロボットは、鳩が豆鉄砲を喰らったような、飯盛山から鶴ヶ城を望んだ白虎隊のような表情をした。

の(うわー、わかりやすすぎ!

ロボ「うわあ〜〜、すんません〜〜!! オレ…オレ、あいつらの時限爆弾なんですー!!

ド「エエェッ!?

の母「エエェッ!?

の(ママ…いつの間に!?)

ロボ「家、爆破するようにスネオにプログラムされたんですが… みんな、いい人ばかりで… とてもできません!!」

ド「そうだったのか…」

ロボはそのうち、目からボロボロとオイルをこぼし始めた。

ロボ「ご迷惑おかけしました、オレ、どこか人のいないところで爆発してきます!!」

の「待ちな!! 時限爆弾なら起爆装置の解除方法もあるんじゃねえのかい!?」

ロボ「えっ…」

の「理由はどうとあれ、お前はうちの家族だ。そう簡単には爆発させるワケにはいかねえよ

ド「の、のび太…」

の母「のびちゃん…」

ロボットとドラと玉子は、一斉にのび太に飛びついた。

ロボ「うわあ〜〜、アニキ、ありがとう〜〜〜っ

の「おう、今はとにかく解除が先だ!」

一方、ドラと玉子は泣いていた。

ド「ごめんのび太君! それなのに僕はのび太君の漫画を黙って読んでガムまでつけて… あと挟んであった0点のテストママに暴露して…」

の母「そんなのまだいいわよ!! 私なんか高い保険金をかけて受取人は私にしてるのよ!! そしてわざと危ない橋を渡らせたりしてるのよ!!

の「漫画はともかく… 保険金の件はあとでキッチリ話し合おう」


の「どっかに起爆装置のコードとかないの?」

の母「ドラマとかによくある、赤い線、青い線ね」

ロボ「はっ! そういえば―― 自分の目の部分には起爆装置を止めるスイッチがあるって… でも、片方はダミーで、もう片方が当たりらしくて… ダミーを押したら…」

の「ドカンというわけね」

ド「どっちだろ? 赤い目はイメージ的にヤバイ気が…」

の母「そうね、そうね!

の「その裏をかいて、青じゃないの!?」

の母「そうね、そうね!

の「まあいいや、あとは、僕一人で大丈夫だよ! ドラえもん、ママを連れて逃げて!」

の母「のびちゃん、あなたは私の子供でしょ。一人で死なせはしないわ…」

の「ママ…」

何故か家にいるパパ「のび太! 俺達だって気持ちは一緒だ!!」

ネズミ「死ぬときはみんな、一緒だぜ!」

ゴキブリ「地獄で会おうぜ!! オレだけ天国行っちゃうかもしれねえけど!!」

ああ、なんと素晴らしい家族愛だろう。みんな、涙を流して抱き合った。

ド『よぉーし、みんな、よく言ったぁー!! 家族を想う気持ち、その団結力こそが野比家の最大の武器だー! イソウロウとして嬉しく思うぞ!

みんな、声のするほうに振り向いた。しかし、ドラえもんの姿は無く、トランシーバーがテーブルの上に置かれていた。

当のドラえもんは、近くの交差点に逃げていたのだ。

ド『ただ、僕は残念なことにちょっと用があって外にいるが…

玉子がトランシーバーを握りつぶした。トランシーバーは、ふにゃふにゃと音を立てて壊れた。

の父「もう時間がない! のび太、お前が決めろ!」

の「うん!」

そしてのび太は、浅い瞑想を始めた。

の(幸せなことを考えるんだ… 僕は名付け親と暮らすんだ… ダーズリー一家と別れるんだ。シリウスは大丈夫だ。シリウス…)

のび太は、ようやく自分の考えが暴走していることに気づいた。極度の緊張によって、精神が混乱してしまったのだろう。

の「くそっ、こうなったら何も考えずに目をつぶって…!!」

のび太はギュッと目をつむると、右手の人差し指を突きだしてロボットの顔面に押し付けた…




ロボ「ギャオオ〜〜ッ!!」

ロボットが悲鳴を上げた。

の「ぬおん!?

の父「のび太っ、そりゃ鼻だ!

のび太が目を開けると、本当だった。人差し指は、一直線にロボの鼻の穴に突き刺さっていた。

の母「あ、でも時計が止まってるわ!!

の父「なんだと!!」

ロボット「爆弾が解除されたんですよ!!

の「おおっ!」

一同「バンザァーイ 助かったぁー!!

の母「あ、お母さん、ワタシワタシ、助かったわ。うん」

の(真ん中を引っ張ればよかったんだな! 蛍光灯みたいなものかな

しかしロボットは、まだ辺りを不安そうにきょろきょろと見回している。

の「ん? どうしたい、助かったってのに落ち着きがねえな」

ロボ「ハ、ハイ。気になることを思い出しまして… あいつら、ワタシのほかに、もう一つ爆弾をしかけるって

の「なにィ!? そいつは本当かぁ!?

の父「マジかよ!?

の母「もう一つ爆弾があるのォー!?

ド「時間がない、とにかく捜せえー! くそっ、もう大丈夫だと思って戻ってきたのにー!!

の母「あ、お母さん、あたしやっぱ死ぬかもしれない。うん、爆死で

ド「しっかり捜そう! 僕はちょっと用があるから外へ行くが…

そのときのび太は、ふと、悪い予感がした。

の「ドラえもん、ちょっとポケットを探してみて?」

ド「うん?」

ドラえもんはポケットの中身を次々と居間に放り出した。

すると…




の「うわぁ〜〜〜っ、爆弾だぁ〜〜!!

たくさんの秘密道具の中に、巨大なダイナマイトが紛れ込んでいたのだ。

の父「どっしぇ〜〜〜〜!!

の母「ひィ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!?

ド「そうか! 昨日奴らに殴られた時にィ!?」

の「ってゆうか普通気がつく―――




























どう考えても自分達は天国にいるしか考えられないので、
やがて野比一家は考えるのをやめた。


第三話 長田に煙の話

ジャイアン茶漬け〜〜〜!?

これまた土曜日の正午に急に鳴った電話に、ドラえもんとのび太は驚愕した。
ジャイアンはいつぞやのシチューに懲りずに、新しくジャイアン茶漬けをご馳走すると言い出したのだ。

の「ジャイアンの手料理ってあんまりおいしくないんだよね…」

ド「あれはおいしくないどころのレベルじゃないぞ。」

の「まずい… でも足りないな。ゲロの味とでも言うべきか」

ド「あのシチューをもう一回食べるぐらいなら、ゲロ食ったほうがマシだ

の「そこまで言う?」



しかし、だからと言って行かないと、あとでもっとひどいめにあうのはわかっていた。
ガキ大将の権力的圧力である。子供の世界も階級社会というのがあるようだ。
フランスの絶対王政のように、力のあるものにはまったく逆らうことができない。
これが今の子供達の現状なのだ。いやな世の中になったものだなあ。
二人は仕方が無く、玉子に昼食をパスしてもらい、ジャイアンの家に向かった。




家に行く途中で、スネオと静香に出会った。二人も電話で呼ばれたらしい。

ス「信じられないよ。またジャイアンが料理に目覚めたなんて」

静「私、あのシチュー食べてから数日間は、お砂糖とお塩の味の区別もつかなくなっちゃったのよ」

の「それは元からじゃないの。静香ちゃんは、おすぎ田村正和の区分けもつかないんだから。」

のび太に飛び掛る静香をよそに、スネオがドラえもんにたずねた。

ス「しかし、どんなお茶漬けなんだろう」

ド「さあ…」




ジ「やあやあ、みんな来てくれたか」

ジャイアンは、玄関の前で引きつった笑いをしている四人を出迎え、居間に通した。

ジ「そんじゃ、今もってくっから、楽しみになあ!」

ジャイアンは、ランランルーなんて口ずさみながら、台所へ行ってしまった。



ス「あのウキウキ。ただ事じゃなさそうだ」

ド「相当の自信作らしいね」

の「まいったなあ。ジャイアンの自信作は一度だって旨かったことがない!」

静「今度は醤油とソースの区別もつかなくなりそう…」



やがて、ジャイアンのドスドスという足音が廊下から響いてきた。
四人にとっては、死刑執行人がやってくるような、そんな気分だったに違いない。



ジ「ジャッジャジャーン!

ジャイアンがそう言って、ふすまをガラリと開けた。
手に茶碗が四つ乗ったお盆を持っている。

ジ「それ、こいつだ」

ジャイアンは四つの茶碗のうち一つを、テーブルの上に置いた。四人は覗き込む。
見た目はいたって普通の茶漬けだった。しかし、少々何かの具が混ざっている。
だが、とくにシチューのときのような変な臭いはしないし、むしろどこか美味しそうだった。
そしてご飯のてっぺんに、キュウリの漬け物が旨そうにチョコンと乗っている。

の「おっ、おいしそうだねえ(シチューの時より)」

静「ほんと、いいにおい!(シチューの時より)」

ド「見てるだけでやみつきになりそう!(シチューの時より)」

ス「ハハハハハハハハ!シチューの時より)」

ジ「それ、みんな食え!」

ジャイアンはそういって、お盆の上の茶碗を一人ひとりに配った。
目の前で見ても異常はなさそうだ。のび太は箸を手に取った。

の「いただきまあす」

そしてのび太は、恐る恐るお茶漬けを口に運び、噛み締めた。
































美味い。美味すぎる。

のび太は思わず叫んだ。

の「ねえ! これほんとにおいしいよ!

周りの三人は驚いた。しかし、間髪入れずに三人とも箸を取った。

ス「あ、ほんとだ、おいしい

ド「市販品より旨いんじゃないの

静「こんなおいしいお茶漬け、食べたことない!

三人は本心からそういったみたいだった。いや、そうとしか思えない。

そしてあっという間に、四人はお茶漬けを完食したのだった。







の「いやあ、それにしてもほんとに美味しかった」

ス「また作ってね! ジャイアン!」

ジ「いやあ、いつでも作ってやるよ。ヌハハハハ」

静「ところで武さん、このお茶漬けって、どんな具を入れたの?」

ジ「ふふふ、どんな味がしたか思い出してごらん」

ここで四人は、うーんと腕を組んで考えた。
しかし、あの味は表現しがたい美味さだった。
誰一人として「わかった」と言わない。

ジ「そうか、そうか。ま、すごい隠し味だから、わからなくてもしょうがないか」

一分ほど経って、ジャイアンが言った。

ジ「それでは、この味の秘密を教えてあげよう」

ド「おおっ! 教えて教えて!」

ス「そうだ! 教えて!」

の「是非是非!」

静「お願い! 武さん!」

ジ「フッフッフ、君達が味わった味。それは…














































ムクの味。







































この後の話はあまりにおぞましくて、書いている私自身も気分が悪くなってくるので割愛させてもらう。
まあ簡単に言うと、招待された四人が驚いて食べたお茶漬けを☆いてしまい、
ジャイアンがそれを頭からモロに被り、大惨事になったと表現させていただこう。


第四話 国道に吼えろ!

の父「前回、東北地方に大いに貢献したということで、今回、無事『北東一直線』から『国道一直線』に戻れた!」

ド「そうだったよね〜、すごく大変だったよね!」

の「そうそう! 巨大な俵を担いであっちへこっちへ…」

の母「今日も腰が痛くてたまらないわよ!」

ド「でもパパは何もやらなかったような…」

の父「エッ? あ、そうそう、そうだったっけな〜」

の「僕はしっかり働いたよ! あの話、みんなが見てくれればきっとわかってくれるよ!」

ド「のび太君がやってたのは… あ、そうそう! あの仕事だ!」

の母「私なんか農家の牛の散歩なんてさせられたわよ! 話の3分の1ぐらいの時間…」

の父「前回はほんとに大変だったな〜」

の「突然の隕石落下で農家の放牧地がかち割れて、それどころじゃなくなったんだよね〜」


の父「で、まあ戻れた矢先にこういうのもなんだが… この小説、人気、いまひとつです!!」

の「…まあでもこんなもんじゃないの?」

ド「細々と続いてるだけでも別にいいけど…」

の母「でも意外と見てる人いるんじゃないの?」

の父「アホか!! 面白いんなら掲示板とかに書き込みがあるだろ! 一流の人の作品と比べればスズメの涙だ!

の「…はぁ」

の父「一部の人だけではなく、幅広い層に支持して頂かなければ連載のピンチだ! そ・こ・で…」





 

 





 

 

 

 





感動の別れ!






 

 

 

 

 






の父「感動の別れといえば、「E.T.」だろう… E.T.とエリオットが別れる瞬間、E.T.が『私は君の心にずっといる」という名シーンが定着して、結果今でも愛され続けている映画だ…」

ド「なるほど…」

の父「んじゃ、早速、使う新人を紹介しよう!」

の(それってちょっとひどい言い方じゃない?)

ド(ホッ、僕が殺されるかとヒヤヒヤしたぜ〜)


すると、部屋のふすまがガラッと開き、一人の高校生が入ってきた。

の父「夜紙 月(ヤカミ ライター)君 だ。いつも全国共通模試で1位を取ってる天才だ」

夜紙「どうも、よろしくお願いします」

の(どっかで聞いたような名前… たしかデスノむぐ)

ド(それ以上は言ってはいけない!)

の父「おい、二人とも、何はなしてるんだ!」

ド「いや、何も何も」

の父「さては… 夜紙君は若すぎるから、この役目には合わないと思ってるんだろう!」

の「いや、そういうことじゃなくて…」

の父「パパもできればお前達と歳の近い男の子にしたかったんだ… はじめは中学二年生の草壁 桜(ソウヘキオウ)君に依頼したのだが、もうこれ以上死ぬのはごめんだと言って辞退してしまった…」

の(周囲がどんな環境なのか気になるな…)

の父「これからよろしく頼むぞ!」

夜紙「はい、ガンバリます」

の父「それじゃ、早速だが… 死んで。

夜紙「えっ!! 死ぬの!!

の父「うん、今日のうちにバシッと死亡! 伝え忘れていたが、今日君を呼んだのはそのためだ!」

夜紙「エッ、あの、俺何かまずかったですか?」

の父「いやいや、そうじゃない、色々大人の事情があるんだよ、しかしキミにとってもおいしい話だぞ」

夜紙「えっ?」

の父「何年か前に二人が出演した『不思議風使い』とか見てもわかるでしょ、仲間の死亡、これこそトップスターへの道だよ! いい演技したら、『ラストフォース〜ドラえもん最後の力』への出演も夢じゃないぞ!」

夜紙「エエッ!? 本当ですか!?」

の父「うむ、にんじゅくさんには僕の方からお願いしといてあげるよ」

夜紙「うわぁ〜っ!」

の父「と、いうわけで。早速殺し屋を手配しよう」

のび助は、早速電話帳で殺し屋を捜し始めた。

の「いや、ちょっと待ってよパパ…」

の父「なんだ、のび太」

の「今日来ていきなり死んじゃうのはどうかな…? 一年ぐらいかけて愛着持ってもらわないと、感情移入も何もないから、全然感動しないと思うけど…」

の父「う〜ん、それも一理あるな! 少し待つか!」

そして1年は過ぎて…

の父「一年経ってずいぶん成長したな… さあ死んで!」

夜紙「…はい…」

の母(3秒と過ぎていないように感じるのは気のせい?

ド(月日が経つのは早いものだよ)

そして…

の父「大丈夫か!? しっかりしろ!! 夜紙!!! 夜紙ィ!!!!

夜紙「お、親父さん… ガクッ」

の父「夜紙…」



そして一同、外に出て空を仰ぎ見る。空には微笑んだ夜紙の顔が浮かんでいる。

さらば夜紙―――  僕らは君の事を忘れない―――

夜紙(短い間でしたがお世話になりました、親父さん、『ラストフォース』出演の件、よろしくお願いします)

の父「ガハハハ、いゃぁ無理無理!!!!

夜紙(エエエエェェェ!!!!

の「うわっ…」

ド「ひどいな…」


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