第二話〜狂った人々〜

「ねえ、もしかしてこれ、ヤドリが原因じゃない?」
「違うと思うよ。ヤドリなら気絶なんてしないよ。自分が死ぬまで、規制して暴れるんだから」
「そうか。」
のび太は、居間を覗いた。
わっ!
のび太は驚いて後ずさりした。
「どうしたの?」
四人は駆けつけた。
うおおおお!うぐおおお!
そういう声が居間から聞こえる。
四人は、居間を覗いた。
そこには、狂ったのび助が座布団を破り机を壊し終いにはテレビまで壊してしまった。
「何でパパが・・」
のび太は呟いた。
ダレカイルノカ?
「えっ、」
カクカク言葉でのび助が近づいてくる。
ダレカイルノカトイッテイルンダ!
のび助は、五人がいる場所を見た。
イタ。
のび助は、鋭い目で襲い掛かって来た。
何故!?
シュッ
恐ろしい手刀で床をも切り裂いた。
「パパがこんなに強いなんて・・」
「今はそんなこと言っている場合じゃないでしょ!」
ドカン!
のび太はドラえもんに返さないで持ちっぱなしにしていた『空気砲』で、のび助を貫こうとした。
サッ
しかし、のび助はいとも簡単にかわした。
「そんな、僕の射撃は百発百中なのに・・」
「貸せ!ドカン!
ジャイアンがのび太から空気砲を取り、のび助に向けて撃った。
グオ!
不意を突かれたせいか、のび助を見事に貫いた。
バタリ
のび助は気絶した。
「何なのだろう。」
「いったん外に出よう。」
五人は,傘をさし、外に出た。
そこには、狂った様に壁を壊し、家まで壊している人々がいた。
「狂ってるぞ・・・」
のび太は動きを止めた。
よく見ると、五人に向けて、壁や家のかけらを投げようとしている。
「やばい・・・」
「ドラえもん、何か出して!」
ドカン!
家が崩れ落ちる。
とうとう壁や家のかけらを投げてきた。
『こけおどし爆弾』!」
そんなのただのこけおどしじゃないか!
「じゃあ、『ハッタリバズーカ』!」
そのネタしかないのか!
『天地逆転オイル!』
「竜の騎士と同じパターンだね。」
「うん。」
ドロ・・・
ドラえもんは、投げてくる連中に向けて、天地逆転オイルを流した。
うわあああ!
文字通り天と地が逆転した。
どんどん頭をぶつける人もいた。
「今のうちに、ここを登って!」
どうやら『重力ペンキ』で階段を作ったらしい。
「どこに通じてるの?」
「屋根の上!」
五人は、無事に屋根の上に登れた。
「『重力ペンキ』を水で消して・・・」
「でもさー何の意味があるの?家が崩れ落ちればどちらも同じじゃん。」
そうだった!
アホか!
『タケコプター』があるじゃん。」
スネ夫が二人の馬鹿らしい話に水を差した。
「そうだね。」
五人は、『タケコプター』で飛び上がった。
「ここまでは届かないだろう。」
五人は、上空で笑っていた。
これから迫る恐ろしい悲劇も知らずに・・・
 

次へ

前へ

戻る