第六話



血風連(むっ、この気配は・・・、間に合われたか。)「貴様らの負けだ!せいぜい、苦しめ!」

ヒュンッ

出て来るなりいきなり大声を発し、消えてゆく血風連の人間達。

のび太達は突然の出来事に呆然として動くこともできない。

ドラえもん「いや、このへたれ作者がずっと書いてなかったからびっくりしたんだよ。」

おのれ!余計なことを。覚えてろよ!

ドラミ「でも、これで一件落着なんじゃない?あの羽虫たちも消えたんだし。」

ドラえもん「まあ、そうだね。さて、どら焼きでも食べよう。」

何げにひどい会話をしながら、緩やかな時間が流れようとしていた時にスピーカーから雑音が漏れる。

出木杉「だああああああああっ!んなことやってる場合じゃない!とっととこの司令室に戻ってこい!」

怒濤の勢いで用件を叩きつける出木杉、こいつこんなキャラだったけ・・・








数分後・・・

出木杉「このモニターをとにかく見ろ!」

とにかくでかいモニターには何か巨大なロボットが映っていた。

ドラえもん「出木杉君、もしやわざわざ僕たちを走らせてこんなものを見ろと?

ははは、冗談きついよねえ。

これ、『ジャイアントロボ』じゃねえかああああああああああああああっ!

そう、映っていたのは紛れもなくジャイアントロボだったのだ。

ドラミ「出木杉さん、覚悟はできてるわよねえ?」

そう言いつつドラミはジャンボガンをしっかりと出木杉の頭にくっつけている。

出木杉「おいおい、よく見てみたまえ。違うところが多々あるじゃないか。」

そう言うと出木杉はその『ジャイアントロボ』の画像を拡大した。

スネ夫「ああ、確かに違うね。まず顔だね。(って言うかこの顔の時点で気づけよな)

あと、後ろについてるものも違うじゃないか。(こいつらの脳みそはどうなってんだよまったく)」

出木杉「さすがスネ夫君!いつも目立たない分よくわかってるじゃないか!」

ドラえもん「確かによく見ればそうだねえ。」

何なのだろう、こいつらは・・・

ところで、この艦と『デウス・ウキス・マキーネ』は全ての情報を共有している。

と言うことはどういう事かというと、






呉「次はこのモニターが正常に作動するかの試験です。

ちなみにこれが最後の試験となります。

この試験が終われば次は飛行訓練です。」

そして、運がよいのか悪いのかモニターはつけられる。

隊員「むっ、こ、これは・・・。ちょ、長官、な、なんと、じ、GR3がこの練馬という都市に急速接近をしています。」

隊員がモニターを見るなりその情報を伝える。

他の隊員は舌打ちをしたり、拳を壁に打ち付けたり、一心不乱にテレビゲームをしていたりしていて驚きを隠せない。

中条「なんだと!奴らもやはり来ていたか・・・。草間少年に伝えろ、出撃準備と。」

隊員「了解。」






樊瑞「孔明!何故GR3の使用を許可した!あのロボットは我々の貴重な戦力の一部なのだぞ!」

いつもこれで始まってる気が・・

孔明「落ち着いてください、樊瑞様。確かに、あのままではとうていGR1にはかないません。

しかし!操縦者が違います。操縦者は『金田正太郎』少年です。彼ならばロボットの戦闘能力を十二分に引き出すことができます!

さらに、もし万が一の事があっても我々にはニュー大怪球があります。どうか落ち着いてください。」

不適な笑みを浮かべながら、樊瑞に説明をする。

樊瑞「だが、奴らはシズマの暴走だったとはいえあの大怪球を破壊したのだということは忘れておらぬだろう。」

孔明「だまらっしゃい!これはビッグファイアの意思なのですぞ!

反論するにもこの一言で十傑集といえども意見をたちまち消されてしまう。

樊瑞(くっ、わからん。ビッグファイアの意思が・・・)

孔明(フフフ、全てはうまく運んでいる。フフフ)

孔明、侮れない奴である。






出木杉「で、僕の案はこのへんてこなロボットを迎え撃つというアイデアがあるんだけど、どうだい?」

ドラえもん「それ楽しそうだねえ、奇襲をかけるんだもの。」

奇襲とはまた…。

しかし、けたましいサイレンの音がこの艦内に響き渡る。

ジリリリリリリリリリリリリッ

ジャイアン「おい、出木杉!この音は一体何なんだ!?」

出木杉「コンピューター、何が起こったんだ答えろ!」

コンピューター「機関室温度急上昇、試作機関エネルギー急上昇、早ク着陸シテクダサイ、

アト十分程度デコノ艦ハ爆発シマス。出木杉様ハ天才デス。」

のび太「うおい、出木杉。動力何使ってんだよ!」

出木杉「この前のあのガラス管みたいのを複製したものさ。」

この赤い光とサイレン音で満たされている状況で涼しく言う。

のび太「この状況で涼しくいってんじゃねえよおおおおおおおおおっ!」

ドラミ「落ちたらどうしてくれんのよおおおおおおおおおおおおっ!」

出木杉「あれえ、おかしいなあ。どこを間違ったんだろう、天才に不可能はないはずなのに…。」

スネ夫(ああ、これで終わりかよ。今日のおやつのキャビアプリン食べられそうもないよ、ママ。

ビーッビーッビーッッビーッビーッビーッ

出木杉「しかたない、修理のために下ろそう。」

ドラえもん「どこに降りるんだよっ!」

確かにこんなデカ物を町中に下ろされたらひとたまりもない。

出木杉「学校下秘密基地に帰還する。と言うことで君たちはここから降りてくれ、弥生さんと僕以外。」

そう言うと出木杉と弥生以外の者の真下の床が開き、そこにあった射出機に載せられて練馬の空に飛んでいった。

うぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

このとき弥生はこう思っていたという、

(どんな仕組みなのかしら、この飛行船?)

そして落ちている一行は、

のび太「ドラえもん、タケコプターを早く出せえええええええええええっ!」

ドラえもん「はい、タケコプター。あれっ、一つ足りないや…、のび太君諦めてね。」

そう言い終わると、ドラえもんは寸分の狂いもなくタケコプターを頭にのせた。のび太以外の。

のび太「ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!

ノン子「ああっ、のび太君が!」

怒濤の勢いでのび太はまっさかさまに落ちてゆく。

まるで墜落しそうな飛行機みたいに…。

ドラミ「ねえ、お兄ちゃん。私に言ってくれればのび太さんの頭にタケコプターのせてあげれたのに。」

ドラえもん「そうだね、アハハハハ。」

ジャイアン「早く行ってやれよ、あいつ地面についちまうぜ。」

それもそうだ。

ドラえもん「取り寄せバッグ〜、のび太君。」

ドラえもんはのび太を取り寄せバッグから取り出した。

そののび太顔はかなり凄いことになっていた。

のび太「らえもん、ドラえもん!君は僕を殺す気かあああああああああああああっ!!」

のび太は命を助けられたにもかかわらず顔を赤くして怒りまくる。

まったく、恩というものを知らないとは…。

ドラえもん「もう一回落ちたいの?」

のび太「ごめん。」

ドラミ「でも、どうするの?あんなデカ物を放っておくってわけにもいかないでしょ?」

スネ夫「いや、あの人達に任せればいいんじゃないの?」

静香「あら、誰かしら?あの人達って。」

スネ夫「ほら〜、国際警察機構の人たちだよ。(無駄骨は折りたくないからね。)」

ジャイアン「おまえ何ふぬけたこと言ってんだ。目の前にある楽しみを身のがせっていうのか?」

ドラミ「そうよそうよ。ジャンボ・ガンも新しいのにしたのよ。」

ドラえもん「あのへんてこな球体だって破壊したじゃないか。」

しかし、このときジェット戦闘機が出すかん高い音が少し遠くから聞こえてきた。

キイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイインッ

ドラえもん「何だっ?ってぎゃああああああああああああっ!!??」

のび太「うわあああああああああああっ!?」

その他『ぎゃ(きゃ)あああああああああああああああああっっ!!!??」

計十機ぐらいの自衛隊の戦闘機がこの七人に気づかずに通り過ぎていった。

隊員「いま何かをはじき飛ばしませんでしたか?」

隊長「そんなことはないだろう。それより今回は失敗できんぞ。」

隊員「そうですね。」

勘のいい読者の方ならわかったと思うが、この二人はあの時攻撃できなかった二人である。

そして、当のはじき飛ばされた一行はと言うと、

ヒュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ   ズズーンッ!!

見事に空き地に着陸した。

ドラミ「いたいわね〜、あれで本当に給料もらってるのかしら?」

のび太「全く、本当だよ。非常識だよね。」

一同(ノン子以外)『うん。』

いや、町中でふつうに銃連射したりする方が非常識と思うが…。

そしてノン子は、

(練馬ってこんなに面白い町なのね。)

だが、こう思っている一同の上を出木杉が作ったあれを遙かに凌駕する物体が通った。

ドラえもん「な、何じゃありゃああああああああああああああああああっ!」

しかし、その答えはすぐにその物体についているスピーカーからかえってきた。

『練馬の皆様、我々は海上自衛隊特別部隊です。そしてその旗艦「大鳳」です。危険ですので避難所へお逃げ下さい。』

ちなみに音の大きさは出木杉が使っていた音量と同じくらいである。

なので近所の家から、

「うるせー!」「しねー!」「税金を無駄に使うな!」「ラーメン伸びた〜!」

などの罵声が飛び交っている。

ジャイアン「自衛隊も変わったなあ〜。」

スネ夫「ずいぶん強気になったね〜。」

しかし、このあととんでもない言葉まで漏れる。

『なお、これと同じ形の艦があと一隻就航しております。この就航により消費税が40%に上がりました。』

さすがにこれはこのただ者ではない神経を持つ猛者達も驚く。

のび太「な、なんだってえええええええええええええっ!!?」

ドラえもん「のび太君、古いよ。」

スネ夫「特に関係ないや。」

ノン子「何がどうしたの?」

静香「や、焼き芋が…。」

ジャイアン「衣装が…。」

この様な驚きっぷりを見せてくれた。

そして、空き地の前を陸上自衛隊のミサイル積んだ車両や戦車が通っていく。

「ヒヒヒヒヒ、今度こそぶっ放せるぜ。」

あ、コイツもいた。









金田「ほお〜、この世界の軍隊もなかなかやるじゃないか。」

ここは先ほど出木杉が言っていた『GR3』の操縦席。

金田「でも僕のこのGR3にはとうていかなわないさ。フフフッ。」

この少年の風貌は驚くほど草間少年と似ている。顔を除けば本当にそっくりだ。

金田「しかし、怖いのは大作君だ。彼がGR1の本当の力を引き出していたらおそらく負ける。………。」

だが、このとき通信があり金田少年の思考は一時停止する。

孔明「金田君、あと何分で練馬に到着するのかな?」

孔明のあの、人を少し馬鹿にした様な声がスピーカから聞こえてくる。

金田「三十分くらいです。」

孔明「予定通りですね。」

金田「そうですが。」

孔明「ここであなたに新たな指令を与えます。」

金田「GR1の破壊の他に何の指令ですか?」

孔明「今から送る写真の方々に発信器をつけていただきたい。後の作戦で重要でなるのでね。」

ビュンッ

モニターに電源のはいる音が聞こえるとそこにドラえもん達の写真があらわれた。

金田「こいつらですか……。」

孔明「何かご不満でも?」

金田「いえ、何も…。」

孔明「ならば作戦の成功を祈ります。偉大なるビックファイアのために!」

金田「は!偉大なるビックファイアのために!」

ブツッ

通信の切れる音がし、また操縦席内は移動音だけが響く空間へと戻った。

金田「まあいい、力を出したとしてもこっちにも秘策はある。ククク。」

孔明にも負けない気味の悪い笑い方をして金田少年はGR3の操縦へと戻った。


























次回予告

突如練馬に現れたGR3  

その驚くべき運動制と兵器の力であっという間に自衛隊を全滅させてしまう。

しかし、そのとき我らが草間少年がジャイアントロボに乗って迎撃に行く。

だが、金田少年の目には妖しい光が…。




























第七話に続く

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