のび太の手のひらが光った。

第二章
「駅前での不可思議現象 下」

その光を浴びた小包は・・・・潰れていた。
「・・・・・・・・はぁ」
やはり駄目だったか。がっくりと肩をおとし、左右に揺れる(はたしてその行動に意味があるかは本人のみが知る)。包みを地面に落とし、帰路につ・・・
「あぁっ約束!」
そう叫ぶと走り出し、また躓いた。

地面に落ちた包みは、”最初と同じ状態”で静かに影をおとしていた。

「おっそーい」
デパートの前で佇む一人の少女が呟いた。
揃えられたショートヘア。白と黒のセーター。そのうえにロングコート。ジーンズ。
源静香。15歳。身長150ちょい。
彼女はのび太を待っていた。
約束の時間は2時。今は2時30分。
だが私は根気よく待っていた。ただ慣れただけなのだが。
「もう置いていこっかな・・・」
と、考えた所で、ずっと待っていた人が来た。息をきらし、おぼつかない足取りで。
「ご・・・ごめーん」
「ゆ・る・さ・ん」
そう言うと私はこいつの首を後ろから締め上げる。
「ぐぉぉぉ・・・し・・・締まる・・。ギブギブ!」
「ううん、そんな言い方じゃ無理だね♪」
すこし、いたずら心が働いた。
「ごめ・・なさい。も・・うしません・・・ぐぇ」
「よし、許す」
手を離すと彼は首を押さえ苦しそうに崩れ落ちた。
汗だくだ。さすがにやりすぎたか。
少し、後悔。
「ぜひっぜひっ・・ふぅ・・・もう・・いきなりなにすんだよ・・」
「なんでいつも遅刻するのよ・・」
返答に詰まっている。ふふふ、ざまぁみろのび太。
こいつはもともと頭が瞬時に働くタイプじゃ無い。
「まあ、もうこのことは水に流し、買い物しよ」
「ありがと・・」
そう言うと、2人はデパートに入っていった。

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