第1章 〜すべてのはじまり〜




の「ドラえも〜ん!」
ド「どうしたの?のびた君?」
の「ジャイアンにいじめられたよ〜!」
ド「またジャイアンにやられたの・・・・それなら、君もやり返さなきゃ!」
の「そんなこと言ったって、ジャイアンと僕じゃ、力が違いすぎるよ!」
ド「それなら・・・・掛け算グローブ!」
の「なんだい、それ。」
ド「このグローブの上に、ダイヤルがあるだろ。このダイヤルを回して、自分の力を何倍にするか決めるんだよ。」
の「なるほど。」
ド「2倍〜9倍まであるから、ちょうどいい力に合わせてね。力を強くしすぎると、大変なことになるから。」
の「わかった!それじゃ、いってきま〜す!」
そして・・・・
ボカ!スカ!ドカ!バキ!
の「やった!圧勝だ!」
ジ「くっそ〜!」

見事に、のびたはジャイアンにケンカで勝ったのだ!
が、その全てを見ていた者がいた。
その者は、(自称)頭が良くて大金持ちで性格が良くて運動神経抜群な天才的神童的史上最高真面目人間な者だった。
そう、スネオである。
ス「やあ、のびた。」
の「やあ、スネオ。どうしたの?」
ス「ちょっとドラえもんに用があるんだよ。家に行っていいかな。」
の「いいよ〜。」
そして・・・・
の「ただいま〜!」
ド「おかえり〜!あ、スネオ君も一緒なの。」
スネオは、部屋に上がったとたんに、
ス「ドラえもん!ちょっとこっちに来て!」
と、部屋の隅で手招きした。
ド「なんだい?」
スネオは、小さな声で語りかけた。
ス「今さ、僕ん家にドラ焼きがあるからさ、食べにいきなよ!」
ド「えっ!?ドラ焼き!!?」
ス「うん!それも30個!」
ド「ウヒョー!」
ドラえもんは、スネオん家めがけて窓から飛び出して行った。
ス「あ、のびた君!下で静香ちゃんが呼んでるよ!」
の「えっ!?静香ちゃん!?」
のびたは、下へ飛んでいった。
ス「フッフッフ、グローブを置いていったな・・・・」
スネオは、グローブを持つと、そのまま自家用ヘリで出て行ってしまった。



ス「これで、僕は怖いもの無しだ!」
スネオは、最高の気分で家へ向かった。
ス「まてよ・・・力だけでは、怖いもの無しとは言えないぞ・・・・僕がまだ怖いものは・・・・」
スネオは、そんなことを考えながら家に着いた。
ス「さてと、お風呂にでも入ろうっと!」
スネオは服を脱ぐと、別府の海地獄の湯と血の池地獄のお湯と市販の入浴剤をブレンドした風呂に入った。
ス「ふう〜。」
スネオは、体を洗おうと風呂から上がった。
ツルッ
ス「わあ〜!」
スネオは、見事にスーパーデラックスヒャックリリムジンイトーヨーカドーリフユモノイリョウダイトッカセールな空中大爆転を披露した。
そして、見事に頭を打ったのである。
ス「うーん・・・いててて・・・・石鹸を踏んじゃった・・あ、そうか!わかったぞ!」
スネオは、立ち上がって叫んだ。
ス「僕の怖いものは、まず、あの皆の嫌いなテストだ!面倒くさい学校だ!つるりとすべる石鹸だ!勉強オタクなママだ!あの乱暴なジャイアンだ!」
スネオは、それ以来身の回りのものを怖がるようになった。
そして、やがてスネオはおかしくなってしまった。
ス「そうだ!怖いんなら無くしてしまおう!」
こうして、スネオの野望は、大きく、はっきりしたものになってきたのであった。




テストの日は、もう既に迫っていた。
ス「テストを無くすには・・どうしよう・・よし!今日は寝ずにじっくり考えよう・・・・グー」
いつも、そんな感じで日々が過ぎていく。
ス「しまった!今日がテストの日だ!どうしよう・・・・そうだ!こんなときこそドラ頼み!のびたん家に行こう!」
そして・・・・
ス「ドラえも〜ん!」
ド「なんだい、スネオ君?」
ス「もしもボックス貸してよ!」
ド「どうして?」
ス「早く早く!」
ド「あわわわ、はい!」
ス「ありがとう!さてと・・・・」
ガチャ
ス『もしも、僕とこのボックスが学校の前にあったら・・・・』
ジリリリン!
もしもボックスとスネオは学校へワープした。
ド「なるほど・・・・」
ス「さてと・・・・もうひとつやることが・・・『もしも、テストがなかったら・・・・』」
ジリリリン!
ス「やった!これでテストが無いぞ!・・・・そうだ!これで学校も消しちゃえ!」
ガチャ
ス『もしも、学校が無かったら・・・・』
ジリリリン!
学校は、開けた空き地と児童、先生、その他になった。
ス「やったあ!これで2つの野望が叶ったぞ!」

ス「よ〜し!今度は石鹸をなくそう!」
ガチャ
ス「あれ?おかしくなっちゃった・・・・これじゃあ使えないよ!」
・・・・
ス「しかたない、家のものだけでも撲滅させよう・・・・」
そして・・・・
ここはスネオん家の風呂場
ス「石鹸!ぼくと勝負だ!」
石鹸「・・・・(何考えてんだこのバカ)」
スネオVS石鹸!
ス「どえりゃ〜!」
スネオの先制攻撃!
ス「は!」
スネオは石鹸を踏み潰した。
その時!
ツルッ
ス「!!!」
スネオは、見事にスーパーデンジャラスビックリビックリアブラカタビブデバブデブージャスコオキャクサマカンシャデーな空中大爆転を披露した。
ス「いてて・・・またやっちまったよ・・・・」
石鹸「・・・・(何考えてんだこのアホ)」
ス「くそお・・・・でえりゃーっ!」
スネオは、思いっきり空中に舞い上がって・・・・
ス「アタアーッ!跳び蹴りだーッ!」
どんどん石鹸にスネオの(臭い)足が近づいてくる!
そして!
ツルッ
ス「ああー!」
ガチャーン!
スネオは、お風呂場に設置してあった窓(フランス直輸入品 時価100万円)を、足で割ってしまった!
試合終了。ゴングが鳴り響く。
ス「ギャアー!足からち、血ー!弛ー!!治ー!!!」
ス母「ス、スネチャマーッ!」
ピーポーピーポー・・・・





数時間後 スネオの家のスネオの部屋
ス「ふう、なんとか軽い傷で、入院にならなくて良かったあ・・・・」
ス母「いったい何があったザマスか?最近のスネちゃん変ザマスよ。」
ス「そう?」
ス母「お風呂で叫びだすし、夜は机で寝てるし・・・・体の調子でも悪いのかしら?」
ス「なんでもないよ、たぶん。」
ス母「なにかあったら、すぐにママに言うザマスよ。」
ス「はーい。」
ス母「じゃ、ママは夕飯の支度をするザマス。スネちゃん、今日はゆっくり休みなさい。」
ス「はぁーい。」
バタン
ス「ふう、これからは、ママに気づかれないように行動しなくちゃ・・・・」
その時だった。
スネオの頭の電球が、ピカリと光りだした!
ス「そうだ!ママをどっかへやっちゃえばいいんだ!ドラえも〜ん!」
そして・・・
ド「モグモグ・・・・はい、これがどこでもホール。」
ス「ありがとう!(ドラ焼きで買収されるなんて、ドラえもんも甘いなあ。)」
ド「何か言った?」
ス「いえ、何も!」
ド「?」
そして・・・・
皆が寝静まった夜更けのスネオん家
ス(ふふふ・・・ママ!ごめん!)
ヒョイッ
スネオは、ママをどこでもホールの中に放り込むと、どこでもホールを壊してしまった。

ス「よーし、今度はジャイアンをやっつけよう!どうやってやっつけようか・・・・」
・・・・
ス「そうだ!」
そして・・・・
ド「はい。ムグムグ・・・本物の独裁スイッチ〜!」
ス「ありがとう!ドラえもん!」
スネオは、のびたの家から出ると、叫んだ。
ス「ジャイアン・・・消えろ!」
ポチッ
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
それ以来、だれもジャイアンを見た人はいなかった。
いや、それ以前に、ジャイアンはいないのだ。
もう、この世にはいないのだ・・・
スネオは、再びのびたの家やってくる。
ス「ドラえもん!消したジャイアンを・・・・」
ド「無理だよ。」
ス「え!?」
ド「もう、ジャイアンはいない。歴史の上から消え去った。」
・・・・
ス「で、でも・・・・このスイッチは・・・・」
ド「このスイッチは、本当に人を消してしまう道具なんだ。以前に出てきたものと違って。」
・・・・
ス「・・・それじゃあ、かえるね。」




ス「消しちゃったものは仕方が無い!男だろ!スネオ!」
スネオは、数日したらもう立ち直っていた。
ス「ちょうど、パパは遠くへ1週間の出勤だ。何でもできるぞ・・・・!?」
・・・・
ス(なんでもできる!?なんでも・・・・そうだ!世界をこの手に手に入れよう!)
とうとう、スネオが最大の野望に挑戦しはじめた。
スネオは、計画を練る。
ス「まず、掛け算グローブで、東京都の都庁を叩く!そして、官庁を叩く!そうすれば、日本は僕のものだ!そうなれば、あとは経済力を使って、周りの国を従える!気に食わないやつは、独裁スイッチで消してしまう!そして、アメリカを叩く!アメリカをやっつければ、世界は僕のものだ!やがては、地球を征服してみせる!」
とうとう、スネオの野望は実行された。
都庁はスネオがあっというまに占拠され、官庁もとられてしまった。
首相は独裁スイッチにやられて、スネオが首相になった。
その後、スネオは日本国憲法を破り捨て、スネちゃん憲法を作り上げた。
そこには、好戦的なことが何箇所にも記されていた。
他国が戦線布告したときは、戦争に加わるべし・・・・
戦争には、全国民が協力し、反対運動を起こすものは死刑・・・・
国民は、スネオのために尽くすこと・・・・
それはどれも、独裁的なものばかりだった。
あっというまに、スネオは地球を手に入れた。
スネオは、今までとは比べ物にならないぐらいの贅沢暮らしをして、毎日幸せだった。

ある日のことだった。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
スネオの官邸は、突然大きな音を出して崩壊した。
その時だった!
密かに組織された反乱軍や労働者が、官邸跡地めがけて走り出したのだ!
スネオを探し回っているらしい。
スネオが発見されると、反乱軍隊長がスネオの前に立ちはだかった。
ス「ド・・・・ドラえもん!?」
目の前には、反乱軍隊長、ドラえもんが現れた。
ド「スネオ君!こんなことに道具を使うなんて!今すぐ、全部返してもらうよ!」
ス「それよりも、なんでこんなにおおきな官邸が・・・・」
ド「実はね、労働者の中の一人が、中に仕掛けを作っといたんだよ。そいつをいつ発動させるか、チャンスをうかがっていたんだ。」
ス「くくっ・・・・」
反乱軍隊員「隊長!もしもボックスがありました!」
ド「じゃあ、復元光線〜!」
ピカー

ガチャ
ド「全部もとにもどれっ!」




その後、もと通りになった世界で、ドラえもんは、スネオに貸した道具を全て取り上げると、
家に帰っていった。
ところが、
まだ野望は終わってなかった。
ス「クックック・・・・実は、掛け算グローブを残しておいたのさっ!これを使って・・・・」
スネオは、グローブをはめると、壁に向かってパンチを練習し始めた。
が、
ス「ちょっと強くしてみるか〜。」
と、目盛りを×9に設定して、壁を殴った。
その時!
ドカアアアアアン!!
バゴオオオオオオオン!!
スネオのパンチが壁を突き破り、ガス管を叩き割ってしまったのだった。
スネオの家は壊滅した。
こうして、スネオはパパとママにみっちりしかられて、惨めな目にあったとさ。


戻る