第2章〜野望再び〜
 



スネオは、あれ以来じっとしているように見えた。
しかし、真実は違った。
スネオは、未だに世界征服を狙っていたのだ。
ス(いつかは、本当に地球を征服してやるんだ!)
と、毎日計画を練っていた。
ある日のことだった。
スネオは、自販機のコーラを飲んでいた。
ほとんど飲み干したとき、ふと缶を見ると、スネオは、これだ!と思った。
『あなたも、夢の宇宙飛行士になれる!さあ、応募しよう!シールを三枚集めて、会社まで送ってね!』
スネオは、早速家に向かった。
そして、第2の計画の準備を始めたのであった。
木曜日の夕方だった。




次の日の金曜日。
の「ドラえもーん!スネオが宇宙旅行に行くんだって!」
ド「なんて言って、僕たちも宇宙に行きたいなんて言ったって、だめだよ!」
の「そこをなんとか!」
ド「じゃあ・・・宇宙の景色を見るだけでもいいか?」
の「もっちろん!」
ド「だったら・・・・人間カメラセット!」
の「なにそれ?」
ド「いいかい?この極小カメラ(約3o)を、スネオに飲み込ませる。」
の「ふんふん。」
ド「すると、スネオの見ている景色や聞いている音や声を、このモニターを通して、僕たちも見ることができるんだよ!」
の「すばらしい道具だ!はやくスネオに取り付け・・いや、食べさせよう!」
そして・・・・
ここはスネオの家
の「スーネーオッ!」
ス「なんだい?のびた?」
の「はい。これ、おにぎり。ママが作ったんだ。宇宙についたら食べてね!」
ス「ありがとう。今夜出発だから、みんな急いでるんだ。それじゃ!」
バタン!
そして・・・・
ここはのびたの家。
の「やったよドラえもん!これで宇宙が見られるぞ!」
ド「やったね!」
そして、東京が夜をむかえた。
の「さてと、スネオはどんな景色を見ているのかな?」
のびたとドラえもんは、モニターのスイッチを入れる。
ド「スネオは、まだ、宇宙船に乗ってるのか。」
のびたは、宇宙船の内部に興味津々だ。
が、
ス「ママ、月の基地建設は進んでるの?」
の・ド「え!?」
ス母「順調ザマスよ。スネちゃま。」
の「これはどういうことだ!?」
ス父「スネオ、もう遅いから寝なさい。明日には第6基地まで完成してるから。」
ス「はーい。」
ド「いったい、何故スネオ君たちは基地を・・・・」
ス「ふう、寝る前にはトイレ、トイレ♪」
ド「しまった!排泄時流出ストッパーをかけてなかった!」
スイー・・・・・
の「宇宙のトイレは掃除機みたいだね〜。」
ド「のんきなこと言ってる場合か!」
ガガガ・・・・ガー・・・ッ
ド「切れた・・・・」
の「なんで基地なんか作るんだろう・・・・」
ド「スネオは基地外・・いや、気違いだからねえ・・」
の「まさか・・まだ、世界征服を・・・・」
ド「狙っているのかも!」
二人の読みは当たっていた。
スネオは、未だに世界をねらっていたのだ。
そこで、二人は対策本部を作ることにした。
ド「まずは、人を集めなければ・・・・」
の「とりあえず・・・・」
ド「ママだ!ママを味方につけよう!」
が、
ド「スネオが!」
の「地球征服!」
ド「巨大な基地!」
の「大変だ!」
ド「何らかの対策を!」
のママ「・・・・前から気になっていたんだけど・・・・」
の・ド「?」
のママ「二人とも、TVや漫画を見すぎているのよね。そうしている間に、現実と空想がごっちゃになって・・・・」
の「そんなんじゃないんだよ!」
ド「マジだぜ!」
のママ「ええい!うるさーい!TVがきこえないじゃない!」
の・ド「わーっ!」
のママ「まったく・・・・二人のせいでミノさんの健康法、聞き逃したわ・・・・」
の「ママは信じてくれない・・・・」
ド「どうせ、国会も、総理大臣も、自衛隊も、子供電話相談室も信じてくれないだろう・・・」
の「それなら・・・・友達だ!」
ド「なるほど!友達なら、きっと信用してくれるよ!」
そして・・・・
のびたの家に、友達が集まってきた。
のびたとドラえもんは、事情を説明する。
ジ「それ、ほんとかよ!」
し「大変よ!」
出「絶対止めないと!」
ド「みんな、ありがとう!」
の「みんなで、絶対地球を守ろう!」
皆「オーッ!」
こうして、対策本部はできた。
ド「さて、どうやって宇宙に行こうか・・・・」
の「やっぱり、スペースシャトルで・・・・」
出「いや、僕が前に作ったエアシャトルで行こう!」
皆「賛成!」
ド「もうひとつ、問題があるんだよね・・・・」
の「なんだい?」
ド「僕たちだけで、スネオ率いる大軍隊に勝てるか、ということなんだ。」
の「ははあ・・・」
し「それなら、進化退化光線銃で、ある生き物を進化さればいいじゃない!」
ド「だけど、それだと数が・・・・」
し「それなら、ある星に進化させた動物を放して、時間圧縮銃で繁栄させれば・・・」
皆「なるほど!」
ド「とりあえず、大本のことは決まった。あとは、準備をするだけだ!みんな、今夜はノーリツチャッチャカ錠を飲んで、徹夜で作業しないとだめだよ!」
皆「オーッ!」
そして、朝が来た。
ド「みんな、準備はできた!?」
皆「オーッ!」
そして・・・・
ド「エアシャトル!離陸準備!」
の「気圧計、燃料計異常なし!」
し「こっちもだいじょうぶよ!」
出「発射!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・
ボボボーン!
ド「エアシャトル離陸成功!」




ド「よし、早速犬を進化させて、火星に送ろう!」
の「準備OK!」
し「送り出します!」
パシュウ・・・・
ド「よし!続いて、着陸態勢に入れ!」
のびた達の作戦は着々と進んでいた。
一方、スネオの方も・・・・
ス「クローン兵士の訓練はどうなってるの?」
ス母「ちょうど、B訓練までおわったザマス。」
ス「ありがとう。さてと・・・・地球を攻めるまでもう少しだ・・・・」
こうして、時は過ぎていった。
ド「さてと・・・みんなにここにあつまってもらったのは、いうまでも無い、スネオの軍の行動をどう読むか、だ。」
出「それなら、スパイを送ったほうがいいと思うよ!」
ド「それには、誰を送る?」
出「え?うーん、そりゃあ、おめえ、えーっと・・・・」
し「ジャンケンよ!」
ジ「ああ、そうね。」
皆「ジャーンケーン・・・」
ポン
の「あ・・・」
ド「のびた君に決定〜!」
し「あ、もう犬たちが繁栄したわ。もうそろそろ軍事の訓練をしたほうがいいかしら?」
ド「うん。もうそろそろいいんじゃないの?」
の「ドラえもーん!食べ物ある?」
ド「はい、グルメテーブルかけ!」
ジ「よーし、みんな、今夜はパーッとやろうぜ!無礼講だ!」
皆「やったー!」
一方、スネオの方も・・・・
ス「よーし、今夜は無礼講だ!みんな!ドンチャン騒ぎしよう!」
「オーッ!」
そして、宴は夜遅くまで続いた。
そして・・・・
の「皆、『ホンワカキャップ』で酔っ払って寝ちゃった。あれ?ドラえもん、何をしてるの?」
ド「作戦を考えているんだよ。どうしようか・・・・」
の「・・・・」
ド「そうだ!のびた君、今のうちにスネオの基地に進入しててくれない?」
の「わかった!ドラえもん!『どこでもドア』出して!」
ド「はい。あと、これをもっていって。通信機と、カメラと、ショックガンと、緊急ボタン。」
の「この、緊急ボタンってのは?」
ド「さあ・・・・あとでマニュアルを読んでみるけど、緊急時に押すんだって。
の「わかった。それじゃあ、行ってくるね!」
ド「気をつけてね!」
の「わかった!」
バタン!
の「ふう、ここがスネオの基地かあ。でっかいなあ・・・・」
のびたは、足をしのばせる。
が、
グギッ!
の「ギャッ!」
のびたは、足をひねってしまった!
の「ふ、ふう。誰にもばれなかったみたい。」
のびたは、ゆっくりと大広間に入る。
の「なんて軽い警備なんだろ、簡単に入れるよ・・・・」
のびたは、隅に隠れこむと、通信機のスイッチを入れた。
の「ドラえもん?こちら、のびた。スネオの基地の警備は軽いよ!」
ド「罠かもしれない、気をつけろ!」
の「わかった!」
のびたは、通信機の電源を落とすと、スネオの私室に入り込んだ。
そして、ゆっくりとスネオのベッド室に入り込む。
の「スネオめ、スペースがあるからって、こんなにリビングを広くするなよ!」
やがて、のびたは部屋の前までたどりついた。
の「よーし、ゆっくりドアを開けて・・・・」
キィ・・・・
中には、スネオが眠っていると思われるベッドが、台座の上にのっかっていた。
の「スネオめ・・・こんないいベッドで眠りやがって・・・・」
のびたはこっそりとスネオに近づいた。
が、
の「あれ?なんだこりゃ、スネオの人形だ!」
なんと、ベッドにはスネオの人形が置いてあったのだ!
の「これは一体・・・・」
その時だった。
スネオの私室の電気がパッとついて、警報が鳴り響く。
そう、すべては罠だったのだ!
の「うわああああああああ・・・・・・」







そして、夜が明けた。
し「おはよう。」
出「おはよう。あれ?のびた君は?」
ド「のびた君は、昨日偵察に行ったきり、帰ってこないんだ。
ジ「えっ!」
出「まさか、つかまったんじゃ・・・」
ド「その可能性は十分考えられる。」
し「じゃあ、早く助けてあげないと!」
ジ「のびたが危ない!」
出「それじゃあ、今すぐ戦闘準備を!」
ド「今すぐ、火星から犬たちを連れ戻してきて!」
し「わかったわ!通信機!通信機!」
ド「出来杉君とジャイアンは、『ハツメイカー』で武器や戦闘船を!」
出・ジ「わかった!」
ド「僕は、戦闘体形を考える!」

一方、スネオのほうでは・・・・

ス「のびた!よくも僕の計画を邪魔しようとしたな!」
の「だって、地球を征服するなんて言ったら・・・・」
ス「うるさい!おまえは、明後日死刑だ!残りの時間をゆっくり味わえ!」
の「そんなア・・・」
ス「ヒッヒッヒ・・・・僕にはむかうとこうなるのだ!皆の者!地球への侵略準備を進めよ!」
「はーっ!」
とうとう、地球侵略準備も最終段階に入ったらしい。

そのころ、ドラえもん達は・・・・
ド「のびた君の持っていた緊急スイッチは、録音機になっていたんだ。こんな音が録音されていたよ。」

「のびた!よくも僕の計画を邪魔しようとしたな!」
「だって、地球を征服するなんて言ったら・・・・」
「うるさい!おまえは、明後日死刑だ!残りの時間をゆっくり味わえ!」

ジ「大変だ!スネオが本当に基地外・・いや、気違いになってる!」
し「明後日ですって!」
出「早く助けないと!」
ド「それには、急いで準備を進めなきゃ!」
皆「オーッ!」
そして・・・・
し「ドラちゃん、こっちのほうは大丈夫よ!みんな戦争に協力してくれるって!」
ド「犬は、何匹まで増えたの!?」
し「24億匹よ!」
ド「うーん、スネオのクローン軍団と戦うには、まだ足りないかもしれない・・・・」
し「どうしましょう・・・・」
ド「それじゃあ、少し危険だけどクローン製造機を。これをつかって50億匹まで増やして!」
出「こっちのほうは大丈夫だよ!ちゃんと50億匹分の1万㌾電気銃作ったよ!」
ド「出来杉君は、10万㌾電気銃、ジャイアンは、戦闘船を作ってくれ!」
出・ジ「わかった!」

ス「早く点検を進めろ!基地のチェックも忘れるな!まだ、怪しいやつが忍び込んでいるかもしれない!」
「わかりましたー!」
ス「それにしても、引っかかることがあるんだよなあ・・・どうやってのびたは宇宙まで来たんだろう・・・・」
ス母「深く考えないでいいのよ、スネちゃま。」
ス父「そうだぞ、我々スネオ一族にイチャモンつけたやつは、死、あるのみ!だからな!」
ス「わかったよ!パパ!」
どうやら、スネオ一族は一族そろって基地外・・いや、気違いらしい。
ス「さてと、もうそろそろ始めるとするか・・・・」




ド「準備はできた!?」
し「まって!まだ45億なの!」
出「こっちも、まだ・・・・」
ド「急がないと、地球がやられるぞ!」
し「わかってるわよ!」
出「ドラえもん!『フエルミラー』で武器を増やすよ!」
ド「その手があった!はい!」
出「急がなきゃ!ちゃっちゃちゃっちゃ・・・・」
ジ「ドラえもん!もう一個フエルミラー貸せ!」
ド「はい!」
ジ「これで、戦闘船も大量生産できるぜ!」
ド「さてと、もうそろそろお昼だな・・・・『一食分シェーキ!』
皆「?」
ジ「ドラえもん、一食分シェーキって何だ?」
ド「見た目は普通のシェーキだけど、一杯でお昼ごはん一回分の栄養を取ることができるんだ!」
ジ「ふーん・・・・どれどれ、ゴクッ・・・・うまい!」
し「ほっぺたが落ちそう!」
出「こんなおいしいの、食べたことないよ!」
ド「ふふふふ。」

ス「よーし、皆、食事だ!今日のメニューは・・・・」
ジャーン!
ス母「スパゲッティカルボナーラ、最高級牛肉のステーキ、若鶏の丸焼き、フカヒレスープ、ティラミス、パンナコッタ、タピオカ、杏仁豆腐、好きなものを選ぶザマス!」
「オーッ!豪華な!」
ス「地球が僕たちのものになるんだ!これぐらい奮発しないとね!」
ス母「どんどん食べるザマスよー!」
ス「ところでパパ、クローンたちは何億人いるの?」
ス父「100億人くらい作ったよ。」
ス「これなら、とても地球全体の軍隊を集めても勝てやしないだろう。」
ス父「そうだなあ。ハッハッハ!」

ジ「ふー、うまかったなあ!」
出「おなかもふくらんだね!」
し「やだー、また太っちゃう♪」
ド「さあ、みんな!準備はできた!?」
皆「オーッ!」
ド「よし、しずかちゃん、犬に戦争が始まることを伝えた?」
し「もうあっちも準備はできてるらしいわ!ドラちゃん!」
ド「よし、戦争開始だ!」
ジ「おう!腕が燃えるぜ!」
ド「まずは、スネオに宣戦布告を伝えなきゃ!無人戦闘船に、回路端末を取り付けて!」
ジ「おう!」

ス「ふふふ・・・この食事が終わったら、地球を攻めるぞ・・・・」
ドカーン!」
「うわー!」
「何だ!?」
「うひゃー!」
「あー、もったいない!」
「せっかくのフカヒレスープが・・・・」
ス「慌てるな!今、基地に当たったものは何だ!何!?無人戦闘船がパソコンルームに!?そんな・・・」
ピンポンパンポーン
ス「!?」
放送「えー、こちら、ドラえもん!スネオ君、君が地球に攻めるのであれば、僕たちは君たちを攻撃する!」
ス「なにおー!この青狸!」
放送「今ぶつかった無人戦闘船には、マイクがついているんだぞ!よくも青狸といったな!コテンパンにしてやる!」
ス「えっ!?」
プツン
放送が切れた。
ス「た、大変だ〜!」

ド「スネオめ!あんなこと言いやがって・・・・」
し「ドラちゃん、犬たちの代表の、ゴローさんが、『もう出撃してよろしいか?』って・・・」
ド「もう出撃してくれと伝えて!」
し「わかったわ!」
ド「僕たちも行こう!」
皆「オーッ!」
そして、その時は来た。
ド「みんな!乗った!?」
皆「オーッ!」
ド「それでは出撃〜!」

ス「出撃〜!」
「オーッ!」

こうして、戦いは始まった。

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