のびの奇妙な冒険


プロローグ のびの奇妙な冒険
1970年1月1日、練馬区に奇妙な物体が現れるッ!
それは駄目子孫が駄目祖先を更生させるために送り込んだ凶悪な機械だったッ!
その物体が餅を食べ、どら焼きを食べるさまは奇怪にして奇妙極まりないものだった!

そしてそれが祖先に与えた影響は計り知れず、歴史に歪みを生んだ。
歪みはやがて大きくなり・・・人びとの心にこういう影響を与えてしまった。
『この時代ではヤツらはすでに人間を越えてしまっている。これが人間の限界なのか・・・』と。
さらに悪いことに子孫はこのときまだ『歴史の変更』に気づいていなかったし、気づかなかった。
『歪みによって変わった歴史である物が発見された』
たとえそのことに気づいたとしてももう遅い。すでに運命は動き始め、歪みの拡大は速まっているのだ。
それをとめることが出来るのは歪みを引き起こした張本人なのだから。


登場人物紹介
ドラえもん(21)
凶悪機械。『歴史の歪み』を作り出した張本人。
どら焼きを取られると奇声を上げて暴れ始める。

野比のび太(11)
主人公?にして駄目祖先。射撃と正義感以外はてんで駄目な男。
昼寝世界チャンピオン

源静香(11)
ヒロイン?風呂をのぞくのび太を半殺しにするのが日課。

骨川スネオ(11)
取り巻き。最近髪がやわらかくなったのでワックスを変えようと思っている。

剛田武(11)
ガキ大将。得意技は「いやなおと」と「ちょうおんぱ」と「ヘドロこうげき」

出木杉英才(11)
天才。いつかドラえもんを解体して研究材料にしようと考えている。


第一次どら焼き争奪戦
1976年4月某日練馬
「どうしても渡す気はないのか?考え直す気はないのか?」
「何度もいわせないでくれ。これはボクのものだ。貴様の者じゃあない」
眼鏡の少年、のび太と蒼き狂気、ドラえもんは丸い『アノ』物体をめぐって争っていた。
10分前
「のび太ァ、ドラちゃぁんおやつよぉ〜」
『ハ〜イッ!』
「わお、どら焼きだァッ」
「上で食べようッ」
ドタドタドタドタドタ
ムシャムシャ
「ム」
「こ・・・これはッ!」
皿の上には『アレ』が1つ。そしている人数は2人!
争いが起きることは運命だったともいえる。
「フフフアノ子たち今頃闘ってる頃かしら?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ コ”ゴ ゴ ゴ
「どうだ?こうしないか?『半分にわって食べる』これなら公平だし、僕ら二人で同じ量を食べられる・・・どうかな?」
「このボクがそんな考えに賛成するとでも?」
両者共に莫大な量のオーラ(いわゆる闘気)を放っている。
そして今にいたる。

「ドラえもんッ!この青狸がッ!僕の言うことがいけないのかッ!?」
「聞けるかばかやろうッ!こいつはボクがいただくッ」
ドラえもんが『アレ』を口に運ぼうとしたまさにそのときッ!
光の筋が『アレ』をはじき、再び皿に戻していたッ!
「ボクとヤル気かい?」
のび太はショックガンを構えていた・・・
「どうやらママはこうなると分かって『奇数個』渡したようだ・・・。だが、ヤルと言うなら仕方ない!喰らえ!」
再び光の筋が出るが・・・・
 ザ・ワールド
「『世界』時よとまれ!」
ポチッ ドォーン
「オレが時を止めた・・・。お前が撃った時点でな・・・。なんつって!タンマウォッチを使っただけでしたァ〜」
ドグシャア!
ドラえもんの拳は正確にのび太のみぞおちを捉えていた。
「そして時は動き出す・・・」
そういった瞬間のび太は後ろに吹き飛ばされ、ふすまに頭を突き抜けた。
「ギャベッ な・・・なんだ・・・?」
当然のび太に何をされたかは分かっていない。
「フフフフ フフフ さていただくとするか・・・」
再び口に運ぼうとする・・が・・・
「させるか!」      ザ・ワールド
「ぐうッしつこいやつめ!『世界』時よ」
「それを使って・・・!それもさせないッ!」
のび太はタンマウォッチを狙い撃つ。
「しまった!」
そういった瞬間であった。ドラえもんは懐に影があるのを見た。
その先からは銀色のものが向けられている。
「僕の勝ちだドラえもん。あっけなかったがな・・・」
が、ドラえもんの顔には余裕の表情があった。
「やはり馬鹿だなのび太よ。その銃でボクを『破壊する』ことは出来ないし、撃った瞬間君の股間を蹴り上げさせてもらう」
「ゴ・・・ゴクリ」
のび太の様子を見たドラえもんはポケットに手を突っ込む。
そして空気砲を取り出し激しく言い放った。
「ジ・エンドだのび太!さようならァァァッ!」
ドグォバァァァァ
「ぐわああああああッ」



煙があけるとそこには無残な瓦礫となった押入れとボロくずが落ちていた。
「あらあら・・・こんなに汚しちゃって・・・」
「ま・・・ママ・・・」
そしてもう一つ・・・そこには眼鏡を光らせた最強の主婦・・・野比玉子が立っていた。
そのオーラにドラえもんはビビリ、思わず下がってしまう。
「ま、予想はしていたけど。家を壊した罰としてそれは私がもらうわ・・・」
「う・・・うう・・・いくらママでもそれは」
グシャア
「ゲブ」
次の瞬間ドラえもんは玉子の足の下敷きになっていた。
「やかましいッ!この家で一番偉いのは誰だッ!?のび助かッ!?違うね、これまでずっとこの家は私が支配しているのよッ!
 それとも拳で分からせてやろうかッ?」
玉子は既に腕を角度45度の所に上げ、手を広げている。
「じょ・・・冗談ですよォォママァァ!」
「そう。じゃあいいわ」
「あんなに苦労した意味は何だったんだ〜〜〜〜」
改めて玉子の恐ろしさを知ったドラえもんだった。


第2話 爆音大合戦

練馬区ススキが原。超人たちがすみつくこの町はそれでもまあまあ平和だったが・・・
この町はいま消滅するッ!





どら焼きの戦いから次の日、のび太は出かけていた。
「さてさて、静香ちゃんの風呂でも覗きにでも・・・」
しかし、それが果たされることは無かった。というよりも、突如意識が途切れてしまったのだ。

数十分たってのび太は眼を覚ました。
「ぼ・・・ボクはいったい・・・?ふ、風呂を覗けなかったじゃあないか!」
起こって周りを見渡すと奇妙な見覚えのある光景が眼に入った。
カラスや猫などの動物は倒れ、なぜかいた電柱工事のおっさんまで倒れている。
「こ・・・これは・・・ッ逃げなくてはッ」
モウ遅かった。すでに前には練馬区ススキが原の王、剛田武(通称G)が立っていたのだ・・・
「貴様ッ!オレ様のビューチホーな歌を聞いてよくも気絶しやがったなッ!死刑だッ」
ボグォ ドクシャア メギャア
「ギニアアアアアア!どらぇもぉぉぉぉぉぉぉぉん!」


爆音10秒前野比の家
「ハッ」
ドラえもんは漫画を読んでいたが、突然起き上がって時計を見据えた。
「アノやろう・・・また覗きに行きやがったな・・・。まあいいや」
そういって漫画を読みに倒れ、動かなくなった。


空き地
「ぶ・・ぶべらぁ」
のび太の体力は0になり、ぶっ倒れていた。
「どうだ・・・おれ様に逆らったヤツがとうなるか思い知ったかッ」
もう習慣になっていることだがまったくセリフは変わっていない。頭が逝っているのだろう。
そしてGが止めを刺そうとしたそのとき!
バァァーン
激しい衝撃波にぶっ飛ばされ、のび太とGは土管に打ちつけられた。
「こ・・・これはッ!まさかッ」
そのまさかであった。もう一人の爆音使い、源静香。いつもはおしとやかな彼女は冷酷な目つきで立っていた。
(こいつも逝っている〜〜〜〜)
のび太は逃げようとしたが、再び衝撃波に襲われ土管に打ちつけられる。
「グ・・・グゲエエエエエエ」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
Gは静かに起き上がり、静香を見つめる。静香もまたGを見据える。
「ヤロウ・・・・おもしれえことしてくるじゃあねえか・・・」
「あなたのクソ声に比べればどうってことないわ」
そのとき、Gの中で何かがキレた。そして、マイクを口に近づけた。
「クソかどうか・・・聞いて見やがれェェェェッ!!!!」

ボエエエエエエエエエエエエエエエエエ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッ

その声のすさまじさにのび太は気絶すらすることが出来ない!
しかし静香は静かに弦をバイオリンに合わせると、かき鳴らし始めたッ。史上最悪の音波をッ!

ギィィィィィィィィィィィィィィ

そのとき、何かが起こった。のび太は目の前に広がる光に眼を細めた。
しかし、そんな中はっきりと『見え』、そして『聞こえ』た。
下からはのび太目線でお楽しみください♪

ボクには土管は塵と化し、土はえぐれ、空には飛行機が炎を上げて落ちていくのが見えた。
そして、最早波の塊としか呼べないようなものがボクの脳を刺激するのが分かった。
ボクは間違いなく『死んだな・・・もう覗けないんだな・・・』と思った。
でも、ふと思ったんだ・・・
一番近くで聞いてるGや静香ちゃんはどうなっているのだろうか・・・と。
静香ちゃんの方を見てみると、平然と引き続けている。Gの方も無事だ。
どうなってるんだコイツらはよォォォォォォッ!
ありえねえYO!普通死ぬだろッ!こんなん間近できいてたらよぉぉぉぉぉぉッ!
そしてボクのまぶたは下りてきた。ああ・・・・思い出が走馬灯のように・・・

のび太は起き上がらなかった。なぜなら寝に入ったからである。
「ZZZ・・・」
二人はというと、のびたが寝てすぐ音波を出すのをやめた。
「あなた、中々いい音だすじゃないッ!」
「静香ちゃんのバイオリンがあればおれ様の歌は何億倍もパワーアップするぜ!」
この瞬間、悪夢のコンビが出来た。二人は笑っていた。廃墟になった町の真ん中で。
この後、ドラえもんの工作でコンビが解消させられたのは言うまでも無い。


第3話 少年Sの反逆・前

あらすじ 未だ主人公たちのショートストーリの段階だッ(遅

この町にはここに似合わぬ豪華な家があったッ!
ここに住む一族の男は代々スーパーハードムースorポマードを使い、髪を武器にする慣わしのある戦闘民族!
その髪の硬さは鋼鉄をも突き刺すッ!
しかし・・・そんな彼らにもかなわぬ者がいたのだ・・・・


豪邸の池には狐のような顔をした少年が立っているッ。
門にも少年がいるがこの狐少年は気づいていないッ。
「ねんがんの スーパーロボラジコンをてにいれたぞッ!」

「   そう かんけいないね
   ニア殺してでも うばいとる
    ゆずってくれ たのむ!!」
「な、なにをするきさまー」
こうして少年、骨川スネオはラジコンを奪われたうえ殺されてしまったッ。
「く、くそ・・・いつか仕返しをして・・・や・・やるぜ・・・」
スネオの目の前は真っ暗になった。


数日後 野比家
「のび太ッ!あんたあてに手紙がきてるわよ!」
二階から降りてきたのび太は手紙を取って読んだ。
「何々・・えっと・・・おがひろ、のび太様。
えと・・たんの鳴き声が耳に・・・きょうる?ええい、ドラえもーんッ!!」
「何だよ・・・・」
「これ読んで」
のび太はドラえもんに手紙を渡す。既にドラえもんは嘲笑していたが。
「へッ!相変わらず馬鹿だなてめえはよォッ」
「うるさいな、早く読んでよ」
「何々・・・?拝啓のび太様。
せみの鳴き声が・・・てここは略して
ぜひあなたの友人ドラえもん君を連れて僕の家へ来てください。
楽しいパーティーを開くことにしました。どら焼きも大量にあります。
どうぞよろしく・・・・よし、行くぞ!」
「まじで?」
「ああ!」
ドラえもんはのび太をおいてさっさと出て行ってしまった。
後に残されたのび太はやれやれという顔をしてやはり外に出て行った。


骨川邸
のび太がついた頃にはそうそうたるメンバーがそろっていた。
ドラえもん、G、静香、そして出木杉。
彼らはのび太を認めると中に入っていった。
「お〜い、早く来いよ!」
「わかってるよ!」
中に入ってみると・・・
「ぎゃぶぅッ!」
「出木杉さんッ!!」
見ると出木杉の全身には無数の針が突き刺さっていた。
そして・・・それが発射されたと思われる場所には・・・スネオがッ!立っていたッッ
「貴様!何のまねだ!」
「招待したろう・・・?地獄のパーティーになァァァアッ」
がシャンという音と共に入り口が閉鎖された。
「逃げ場はねェッ!覚悟しろッ」
「覚悟するのはお前だッ!」
Gは殴りかかる・・・が、何かに躓いてこけてしまった。
「無様だな・・・十分に準備はしてあると分からないのか!?やはり脳が筋肉のヤツは違うな・・・」
「や・・・やろうッ」
「これが我が骨川に伝わる究極の流儀ッ!髪の舞だッ!」
叫んだ瞬間、針が再び襲い掛かるが、全員かわした。
「この程度で俺様を倒せると・・・阻めるとでも思ったのかァッ!?」
Gはカベを破壊するッ!そしてカベをスネオへと投げつけるッ!
「無駄だといってるのに・・・分からないのか!」
あっという間に石は切り刻まれ、砂煙が舞い上がる。
「そこよ、俺がねらっていたのはなァァァッ!」
「何ッ!貴様ッ!」
「風神うちわ!」
風により粉塵が取り除かれる・・・が、そこには明らかに色のついた糸のようなものがあった
「し・・・しまったッ!」
「髪がこんな不自然に動くわけが無い・・・これは、ただのピアノ線だッ!」
「しかも見えてしまえばボクの電光丸で斬り飛ばしたり、すり抜けられる・・・」
ドラえもんたちは勝ち誇ったような表情でスネオを見据える。だが・・・
スネオもまた勝ち誇ったような表情をしていた。
「気にいらねえな・・・負けるやつが勝ち誇るとは・・・」
「フフフフフフわざわざピアノ線を使ったのはフェイクさ・・・僕の能力を隠すためのナァァァァ!!!!」
「戯言を抜かすんじゃねーわよ・・・」
「戯言かどうかは次の瞬間に分かる・・・楽しみにしてるんだな・・・・」
続く


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